和室の畳が古くなったら、リフォームを検討しましょう。畳からフローリングに張り替える選択があります。20畳以上ある畳の部屋は、畳数が大きいだけに、費用は大変気になるところでしょう。今回は、20畳という大きさに注目して見ていきます。
畳からフローリングに張り替える3つの理由
畳からフローリングに張り替えるリフォームは人気とはいえ、どうしても畳からフローリングに張り替えなければならない場合もあるでしょう。費用を見ていく前に、まず、畳からフローリングに張り替えようとする理由を考えてみます。
- カビやダニなどが発生しやすく、汚れも染み込みやすいため、アレルギー体質であると馴染みにくいこと。
- 表替え、裏返し、新調のメンテナンスが大変なこと。
- 介護や車椅子の生活に対応しにくいこと。
畳からフローリングに張り替える費用は?
畳からフローリングに張り替える方法は、「畳を剥がして張り替える」「畳の上から重ね張る」「畳の上からフローリング風の素材を敷く」の3つがありますが、ここでは、「畳を剥がして張り替える」方法での費用目安を挙げてみます。
一般的なひと部屋広さである、6~8畳をフローリングにした場合、素材の違いはありますが、9~35万円あるいは10~40万円ほどかかります。下地の状態によっては、プラス10万円前後かかると考えておきましょう。
和室20畳をフローリングに張り替える費用は?
上記に挙げた、6~8畳を基準とした9~35万円あるいは10~40万円ほどの費用に、2.5~3.3倍、
つまり29.7~87.5万円あるいは33~100万円がかかる計算になります。下地の費用も同じく2.5~3.3倍プラスされることになります。
フローリングの素材は?
フローリングの素材には、大きく分けて次の2種類があります。どちらにするかで費用にも影響があり、単層フローリングのほうがコスト高になります。
単層フローリング
無垢フリーリングとも呼ばれ、天然素材ゆえの高級感と肌触りが特長です。補修がきくため、寿命は長くなります。
複層フローリング
合板に薄い化粧板を貼り合わせた、品質の安定とバリエーションの豊富さが特長です。表面塗装がはげると寿命は短くなります。
20畳をフローリングにする時、後悔しない7つの注意点!
①面積効果
広さがあると、彩度アップで明度も高くなるため、サンプルとはイメージがかなり違う色に感じます。明るい色の選択時にはワントーン暗め、暗い色の選択時にはワントーン明るめにするといいでしょう。
②室内トーンとのバランス
家具や建具などのバランスを考えないと、調和を乱します。フローリングの色だけを見ずに、室内全体の雰囲気とマッチしているかを考えましょう。
③床暖房の検討
せっかくフリーリングにするなら、一度で工事が済むように、床暖房を検討することも視野にいれましょう。
④敷居とのバランス
畳とフローリングでは、下地の調整が必要です。あまり段差が大きくならないようにしておきましょう。
⑤マンションの場合、管理組合への確認
自宅内といっても、マンションでは管理組合への確認と届け出が必要になります。管理規約に則った中から素材を選ぶようにしましょう。
⑥ペットがいる場合の配慮
ペットがいる場合、足腰の負担を軽減する優しい素材選びをおすすめします。ペット用に考えられた素材もあるため、検討してみましょう。
⑦まとめリフォームの検討
コストを抑えるなら、フローリングだけでなく、全体のリフォームをまとめることでコストダウンや日程短縮が可能になります。リフォーム業者に相談してみましょう。