滑りにくくすること、段差をなくすこと。床のバリアフリーは、高齢者、介護や障害者、小さな子どものためだけだと思っているかもしれませんが、いずれは家族の中で必要になるものです。これから、フローリングの種類や費用相場について学んでいきましょう。
床をバリアフリーにリフォームする目的
主に高齢になると床のバリアフリーを考えるようになるものですが、つまずく、転倒、車椅子になるなど、床に不便を覚えるできごとが多くなるためです。少しの段差があっても大丈夫だと思うのは、健常者ゆえ。元気に動ける家族が床のバリアフリーを共用したからといって、何ら不便になることはありません。むしろ、床をバリアフリーにして家族みんなが快適に住めるのなら、まだ先のことと思わず、リフォームを進めたいものです。
おすすめするフローリングの材質
床のバリアフリーとしておすすめするフローリングの材質は、弾力性・断熱性・防音性が揃って滑りにくさもある「コルクタイル」、温度や湿度の変化に強く、反りにくい「複合フローリング」、ビニール製でお手入れのしやすい「クッションフロア」、防汚・防ダニ・消臭機能があり、毛足の短い「カーペット」などになります。床暖房とコストを考えるなら、「複合フローリング」が特におすすめです。
木材の特色を存分に味わいたいなら、「無垢フローリング」があります。コスト高で傷はつきやすくなりますが、素足で歩きたい、木の温もりや質感にこだわりたい方にはおすすめします。
フローリングを選ぶ際の注意点
床をバリアフリーにする際、大きなポイントとして考えたいのは、滑りにくさです。いくらフラットにしたとしても、滑って転んだのでは意味がありません。クッション性や断熱性、耐久性などと合わせ、居室によって材質の特徴を考え、使い分けるようにしましょう。
マンションの場合、管理組合の規定がありますから、よく確認をしてから床材を選びたいものです。
床をバリアフリーにリフォームする費用相場
愛知県の今お住まいの場所で床をバリアフリーにリフォームするなら、フローリングを専門に扱う担当者がいるリフォーム業者を探しましょう。地元のリフォーム業者に依頼することが一番コストダウンにつながります。
- 段差解消敷居を取り除き、その部分に木を埋め込み、フラットにするだけなら2~15万円
- 床の段差をなくす・底上げ費用:約2~20万円
- ドアの敷居の撤去費用:約2~3万円
- コルクタイル 張り替え:約12~13万円/6帖、重ね張り:約9~10万円/6帖
- フローリング 張り替え:約9~14万円/6帖、重ね張り:約6~11万円/6帖
- クッションフロア・カーペット:約7~12万円/6帖
家具の移動をリフォーム業者に依頼する場合、約2~3万円の費用が別途かかるでしょう。
愛知県で床のバリアフリーリフォームを成功させるには?
第一に、床のバリアフリーリフォームの実績の多い、地域で長年営業しているリフォーム業者を選ぶことです。事例が多ければ多いほど対応能力に長けていることと、地盤や風土について地元のことなら昔から何でも知っているため、リフォームに役立つ情報が多く得られることがあるでしょう。
第二に、車で1時間以内の範囲で探すことをおすすめします。あまりに近過ぎると選択範囲が狭まり過ぎること、何かあった時にメンテナンスを含めてすぐ来てもらうことを考えるからです。
第三に、要介護者のためのリフォームの場合、介護保険が適用され、費用軽減になります。補助金制度も含め、親身になってアドバイスをもらえるリフォーム業者にお願いしたいものです。