わかりますか?リノベーションとリフォームの違い

リノベーションとリフォームの違い。どちらも同じようなことだと思っていないでしょうか。実際、専門業者でさえ、サイトで同じような扱いをしていることはありますが、明らかに違いはあります。

どこにどんな違いがあるのかを見ていきましょう。

 

一目瞭然、リフォームとリノベーションの違い 

 

ひと目で同時に比較できるよう、一覧表にまとめました。マンション・戸建ての違いはあっても、リフォームとリノベーションの定義は同じです。どれくらいの規模で住まいを変更したいかが大きな違いになります。

費用については、標準的なマンション(60~70㎡)や戸建て(延床面積30~40坪)の場合で考えたおおよその費用です。

 

定義 変更箇所 例 費用
リノベーション 何から何まで、住まい全体を時代に合わせたライフスタイルのために創りかえること。

柱や床まで取り除いてすることが多く、工事規模は大きい。

間取り変更

配管・配線移動

最新設備

約700~

3,000万円

リフォーム 老朽化した建物や設備を部分的に修繕や交換をして、新築同様に戻すこと。

パーツごとに替えることが多く、工事規模は小さい。

壁紙・床の張り替え

キッチン・バス・トイレの交換

収納スペースの確保

外壁修繕・塗装

約5~2,000万円ほどまで、変更箇所により違う。

 

リノベーションがおすすめのケース

費用はかかっても、大改装といった規模の変化を望むなら、リノベーションです。

 

  • 子どもの成長や介護などで部屋数を調整したい
  • 全室バリアフリーにしたい
  • テクノロジー仕様の最先端住宅にしたい
  • 全室統一感あるデザインにしたい
  • 物件価値の底上げをしたい

 

リフォームがおすすめのケース

費用はなるべく抑えて、内・外装を新築状態のように新しくしたいなら、リフォームです。

 

  • 設備の見た目や機能に不満が出てきた
  • 新しさを感じる見た目の変化が欲しい
  • 以前から検討していた設備品が安くなり、チャンスだと思った
  • 少しずつでも修繕をして、建物を長持ちさせたい

 

リノベーションのメリット・デメリット

 

メリット デメリット
●自由な間取り変更が可能

●好みの設計・デザインが可能

●立地や環境重視の物件が多数選択可能

●新築物件購入よりコスト安

●資産価値が上がる可能性有

●住宅診断や追加補修費用が必要になる可能性有

●引き渡し期間や工期がかかる

●費用が大きい分、ローンを借りる場合など、資金計画の綿密性が必要

 

リフォームのメリット・デメリット

 

メリット デメリット
●住み慣れた雰囲気を残しての変化が可能

●住みながらの工事が可能

●工期が短い

●コスト節約

●間取りは基本のまま

●改修部位によっては、コスト高になる

●地盤改良は不可

 

リノベーションとリフォームの制約に注意

 

マンションでは管理規約、戸建てでは都市計画法・建築基準法など、地域によっては景観法で制限がつく場合があり、希望が通らない場合もあります。

 

リノベーションとリフォームの相談窓口の選び方

 

まずは、情報収集しましょう。リノベーションとリフォーム、どちらも手掛けている業者がほとんどですが、工事規模の大きさによる得て不得手や事例の多さ、センスの違い、対応の良さなど、トータルで自分に合う業者をいくつか絞り、相見積もりをしましょう。

 

普段のお買い物金額とは違う大きな金額が動きます。建築士・建築施工管理技士・宅建建物取引士・インテリアコーディネーター・インテリアプランナー・福祉住環境コーディネーターなど、リノベーションとリフォーム業界には、スキルを目安にできる資格がいくつかあります。

 

資格のあるスペシャリストが揃った、プロのアドバイザーがいることも相談窓口を選ぶ指標となるでしょう。